1.Rec.したデータの保管
- Rec.は、数日かけて作業するものなので、その都度、使っているDAWのデータ形式で保存します。
- DAWのデータとして保存するということは、録ったデータそのものの他、エフェクター設定、フェーダーコントロールなど、ミックスに必要な多くの情報を含んでいます。
2.DAWデータの長期保管
- Rec.が全て完了した後、このDAWのデータはどうなると思いますか?
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当スタジオでは、少なくとも1~3年程度は外付けHDDで保管します。
別にお客さんと約束をしているわけではありません。何か、手直しをしたいという希望に対応するための措置です。 - 保管するDAWのデータは、HDD容量が足りなくなった時点で、古いものから削除しています。
3.DAWの互換の問題
- DAWのデータとして保存したものは、そのDAWでしか読込めません。
- 同じDAWでも、ヴァージョンアップで、互換が保てなくなり、過去のDAWデータを読み込めなくなることがあります。
4.昔の音源を手直ししたい
- たとえ、DAWデータが残っていたとしても、ヴァージョンの互換性がなくなっていては、手直しはできません。
- 将来を見越して、何らかの手を打っていれば・・・。これはとても悔やまれることです。
- Rec.をし終えたばかりのお客さんは、そんなことに気が回らないというのがほとんどです。
5.どうすれば良いか?
- Rec.完了時点で、スタジオへ依頼して、DAWデータとしてではなく、トラック別のWAVEデータとして書き出し(エキスポート)をして、DVD-Rなどに保存することをお勧めします。
- WAVEデータであれば、他のDAWで読込み可能となります。
- もとのDAWの細かな設定は消えてしまいますが、この際ですから諦めましょう。
- それよりも、将来、もっと進化したDAWを使えることに期待しましょう。
- 新たにミックスを請け負うエンジニアにしてみれば、加工された素材より、素(す)の素材に近い形で保管されているほうが、取り扱いやすいはずです。
6.当スタジオでも
- 当スタジオでも、過去にさかのぼり、保管してあるデータが残っていれば、トラック別のWAVEデータとして書き出し(エキスポート)をして、DVD-Rなどに保存することができます。
- Rec.経験者ならお分かりと存じますが、DAW画面上では、録ったデータが切り貼りしたままの状態になっているので、トラック別に1本のデータに合成する作業など、いくつかの編集作業を伴います。
- 1曲あたり30分~1時間程度で作業可能と存じます(作業料金¥2500/h)。
- まれに「複雑な録り方」「保存」をしている場合もあります。そのような場合には、追加作業の相談をさせていただきます。