トラック別データのWAVE出し


1. Rec.データの保管

  • Rec.の内容は、スタジオ所有のDAWのデータ形式で保存しています。ひとまず、それを頭の片隅に。
  • DAWのデータとして保存すると、音のデータだけでなく、様々な設定がセットで保存されています。
    • 録った音(WAVE)
    • エフェクター設定
    • フェーダー設定
    • クロスフェード
    • その他、いろいろ


2. DAWデータの長期保管

  • 当スタジオでは、Rec.終了後のDAWのデータを数年程度は保管しています。
  • お客さんと約束をしていませんが、何か、手直しをしたいという希望に対応するための自主的措置です。
  • HDD容量が足りなくなったら、古いものから削除しています。

3. DAWの互換の問題

  • DAWのデータとして保存したものは、そのDAWでしか読込めません。
  • そのDAWが、何度かヴァージョンアップされると、互換が保てなくなります。過去のDAWデータは読み込めなくなります。 


4. 昔の音源を手直ししたい

  • お客さんが、昔のデータを必要とするのは、
    • スカウトされて音源が必要になる。
    • 新しい技術でリミックス、リマスタリングしてみたい。
    • ベスト盤を作りたい。
  • しかし、先に述べたようにDAWのヴァージョンの互換がなくなったら手直しはできません。
  • 何らかの手を打っていれば・・・。これは悔やまれます。
  • 残念ながら、Rec.をし終えたばかりのお客さんは、将来のことに気が回らないというのがほとんどです。


5. どうすれば良いか?

  • Rec.完了時点で、スタジオへ依頼して、DAWデータとしてではなく、トラック別のWAVEデータとして書き出して、DVD-Rなどに保存しておくことをお勧めします。
  • WAVEデータであれば、他のDAWで読込み可能となります。
  • 当時のDAW固有の細かな設定は消えてしまいますが、この際ですから諦めましょう。
  • それよりも、もっと進化したDAWでの仕上げに期待を。

6. 当スタジオでも

  • データが残っていれば、トラック別のWAVEデータを書き出しに応じます。
  • ただし、各トラック上のぶつ切りのデータを1つに合成する作業など、いくつかの編集作業を伴います。
  • まれに「複雑な録り方」「保存」をしている場合もあります。そのような場合には、追加作業の相談をさせていただきます。