- Rec.に必要な時間は? 以下の項目を曲数分だけ積上げてみてください(概算)。
- レコーディングは、本格的になるほど、多重録音。そうなると、トータルのRec.時間は各作業の積算です。
- やることを(事前に)打合せして決めておかないと、その場で考えることになり時間ばかり過ぎていきます。気をつけましょう。
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作 成
お客様からいずれかの資料を受取ってガイドを作成。
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- 曲の進行表
エンジニアがMIDI打込み。
- お客様が作成済みのMIDI
エンジニアがシステムへ
MIDIを取込む。
- 楽器の仮音を録音する場合
あり。
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パート準備時間
演奏者やエンジニアのセッティングのこと。どちらか長い方を計算に使う。
- 同じ日のうちに、特定のパートを全曲分まとめ録りするなら、
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- 音色1種類につき準備は1回。
- 切替えれば時間は増える。
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パート演奏録音時間
「曲の長さ」×「失敗想定回数」。
実際は、通して演奏するのではなくパンチイン、パンチアウトなどでつなぐことになるが、ざっくりした時間はこれで分かるはず。
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パート録音確認時間
少なくとも演奏録音時間と同等。
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仕上げ時間
Rec.の規模によります。ご相談ください。
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編集、ミックス
曲ごとに個別に調整。
1曲あたり、30min〜3h。
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マスタリング
全曲を横並びに聴きながら調整。
1曲あたり、30min〜1.5h。
- 綿密に計算すれば良いかというと、そうでもなく、意外と現実からズレます。
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- 聴いて確認する時間。
- 予想外の録り直し。
- メンバー間の勘違い。
- アレンジの変更。
- 意見交換の時間。
- それでも、計算はするに越したことはありません。
- 当スタジオの経験では、ザクっと積上げた時間に1.2〜1.5倍程度をみています。
- 一発録りの利点は、「独特のライブ感」、「録音時間の短縮」。しかし、誰かが失敗すれば録り直しです。熟練者でないと、録り直し回数が増え、最悪、多重録音と同じだけ時間がかかることもあります。
- もし、何回かの失敗を乗り越え、時間をかけたとしても多重録音ほどのクオリティは期待できません。なぜなら、各パートの音の分離が悪く、ミックスが難しいからです。
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- 各パートに個別のマイクをあてがったとしても、そのパートだけを録ることはでません。
- 互いのマイクに、周囲のパートの音が混じることを「被り」といいます。
- まじめに一発録りで、良いクオリティのものを録ろうと考えるなら、被り低減のため、各パートの音の間を隔離できる環境が必要です。
- ですから、一発録りは、その一発ならではのニュアンスを狙う場合だけ。あるいは備忘録程度のクオリティで構わない場合だけ。
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